タンドリーチキン
スパイスとヨーグルトのマリネによって風味が引き立つ、インドの伝統的な鶏肉料理。
目次(5項)▾
- 01材料・手順
- 02なぜこの作り方なのか
- 03よくある失敗
- 04見るべき合図
- 05著者の視点

材料
- 鶏もも肉: 600g
- プレーンヨーグルト: 200g
- ガーリックペースト: 大さじ2
- ジンジャーペースト: 大さじ2
- タンドリースパイス: 大さじ2
- レモン汁: 大さじ1
- 塩: 小さじ1
- 油: 大さじ1
手順
鶏肉を一口サイズに切る。
ヨーグルト、ガーリックペースト、ジンジャーペースト、タンドリースパイス、レモン汁、塩、油を混ぜる。
鶏肉をマリネ液に浸し、少なくとも1時間冷蔵庫で寝かせる。
高温のオーブンで鶏肉を20分焼く。
焼き上がったら、レモンを添えてサーブする。
このレシピで使う道具
なぜこの作り方なのか
タンドリーチキンは、ヨーグルトをベースにしたマリネ液によって鶏肉の風味が引き立つ。ヨーグルトの酸味とスパイスが肉質を柔らかくし、風味を深める。マリネの時間が長いほど、味の浸透が良くなる。高温で焼くことで、外側はカリッと、中はジューシーに仕上がる。
スパイスの組み合わせがこの料理の鍵。タンドリースパイスは、クミンやコリアンダー、パプリカなどがブレンドされており、色と香りを豊かにする。高温で焼くことで、香ばしさが増し、食欲をそそる見た目になる。
よくある失敗
1段階マリネで済ませる。
目安: 2段階マリネ:(1) レモン汁+塩+ショウガ・ニンニクペーストで30分、(2) ヨーグルト+スパイスで4〜24時間。
なぜそうするのか: ヨーグルトのpHは酵素的軟化には高すぎます。最初の酸性マリネが肉の繊維を開き、第2段階のヨーグルト+スパイスが風味を浸透させつつ穏やかに軟化。1段階だと柔らかさも風味も劣る。
どうするか: 鶏肉に深い切り込み(マリネが浸透)。レモン+塩+ショウガニンニクを擦り込んで30分。その後ヨーグルト+マサラで長時間。
代替法:
- 時短 → 1段階マリネでも可、ただし最低4時間マリネ。
冷たいマリネ+冷たい肉。
目安: 調理前1時間は室温でマリネ(冷蔵庫一晩マリネの後)。
なぜそうするのか: 冷蔵庫から出した冷たい鶏が熱いグリルに当たると不均一に火が通り、外が焦げて中が生に。室温スタートなら熱が均等に届く。
どうするか: 調理1時間前に冷蔵庫から出す。ヨーグルトも室温に。
代替法:
- マリネ温度を上げる → 袋に密閉して温水で10分浸す。
骨なし鶏肉を使う。
目安: 骨付き鶏——もも肉、ドラム、骨付きレッグクォーター。骨なしむね肉ではない。
なぜそうするのか: タンドリーは非常に高温で調理。骨なし(特にむね肉)は5分で火が通る——焦げ目がつく頃には乾いてる。骨付きは熱質量があり、火力に耐えてジューシーさを保つ。
どうするか: もも肉やドラムを使う。マリネ浸透のため肉を骨まで切り込む。
代替法:
- 骨なし鶏 → 低温(190℃)でやや長く焼く。別物だが許容範囲。
焼き面と火力が違う。
目安: タンドール窯(500℃以上)、または最強火のグリル/ブロイラーで8〜10分。
なぜそうするのか: タンドリーチキンの特徴は強烈な高温の焦げ——深い赤黒の斑点がクリーミーなヨーグルト面に。通常オーブン200℃では「赤い衣の焼き鶏」になりタンドリーにならない。
どうするか: 最強火を使う。ブロイラー最強、煙が出る鋳鉄鍋、または熱い炭のグリル。
代替法:
- 家庭版 → 230℃で8分ロースト、その後ブロイラーで2分——最も近い近似。
鶏肉に切り込みを入れない。
目安: 2cm間隔で骨まで届く深い切り込み。
なぜそうするのか: マリネは無傷の肉に約3mmしか浸透しません。切り込みで表面積を倍増させ、風味を内部まで届ける。あの深い赤色は浸透から生まれる。
どうするか: 鋭い包丁で2cm間隔の深い切り込み。大きい部位は両面に。
代替法:
- もっと浸透 → ジャカード肉軟化器(またはフォークで穴を開ける)をマリネ前に使う。
最後のギー/バターの塗りを省く。
目安: 焼いている間に2回溶かしたギー/バターを刷毛で塗る——5分時点と取り出し時。
なぜそうするのか: ギーが脂(ヨーグルトマリネは低脂肪)、焦げ目、カリッ感を加え、「ヨーグルトでマリネした鶏」と「タンドリー」を分けます。
どうするか: 溶かしギーと刷毛を準備。中盤と仕上げに塗る。
代替法:
- もっと深い味 → ギーにカシミールチリパウダー小さじ1/2を加える——より鮮やかな赤色に。
見るべき合図
- 鶏肉が美しい赤色に焼きあがっていること。
- 表面に香ばしい焦げ目がついていること。
- 肉汁が透明であること。
- 香りが立ち上ること。
著者の視点
タンドリーチキンは、インドの家庭料理として広く親しまれている。スパイスの使い方が地域によって異なり、家庭ごとに独自のレシピが存在する。特に、祭りや祝い事には欠かせない一品であり、家族や友人との絆を深める役割を果たしている。
この料理は、インドの食文化を象徴するものである。スパイスの調和が、料理を特別なものにしている。タンドリーチキンを通じて、インドの豊かな食文化を体験してほしい。
