料理を、レシピではなく
人類五千年の欲望の記録として書いています。
Who I am — 経歴
日本で生まれ、リヨンとパリの厨房で料理を学びました。そこから東京、ドバイ、東南アジアの厨房を渡り歩き、いまはベトナムのホーチミンで暮らしています。
それぞれの場所で、別々のことを教わりました。リヨンでは、精度が味になること。東京では、味は規律と切り離せないこと。ドバイでは、味は政治であること。東南アジアでは、最良の料理にはしばしばレシピがないこと。
どの厨房からも、同じ一つの癖だけを持ち帰りました。「なぜ」と問う癖です。
Why I write — なぜ書くのか
食は、人類がどう生き、何を交換し、何を信じ、何に苦しんできたのかを、最も濃く圧縮した記録です。ポテトチップス一枚は、ただのスナックではない。五百年分の塩の交易と、産業的な揚げ技術と、大規模農業が、三秒で舌に翻訳されたものです。
私が書いているのは、その翻訳を見える形にするためです。食の歴史が難解だからではなく、私たちの食欲を設計している構造が、ふだんは隠されているからです。それが見えるようになると、人は違うように食べ、違うように料理し、違うように自分を理解します。
本には二つの系統があります。ひとつはエッセイ ——「大航海時代の水夫が今のポテトチップスを食べたらどうなる?」のように、一つの食べ物を突破口にして、一つの文明を開いていくもの。もうひとつは実用書 —— 日本料理のロジックを解きほどいて、世界のどの厨房でも通用する原理にまで落とし込んだもの。
私にとっては、どちらも同じ一つの仕事です。
Why this site exists — このサイトについて
これまで私の本、エッセイ、台所の思考は、別々の場所に散らばっていました。このサイトは、それらを一つの場所にまとめるために作りました。
本を読みたい方には、Libraryに全点のカタログがあります。英語版・日本語版を問わず、すべてのタイトルと、各国 Amazon ストアへのリンクを揃えています。
文章の出どころを知りたい方には、ここがその部屋です。