Terumi Morita
January 14, 2026·1分・約486字

このジャーナルについて

ここが何のための場所で、何のための場所ではないのか。これから書き重ねるエッセイの、その枠組みについての短い覚書。

本は、ゆっくりとしか進まない。一冊の本は、始まりと中間と終わりをもつ長い論考であり、すべての一文がそれ自身の重さを担うまで何度も推敲される。読者の手に届くころには、最初の発想はすっかり磨かれている。ときには、磨かれすぎている。

このジャーナルは、まだ磨かれていない思考のための場所である。半ばまでしか形をなしていないもの。本の一章にはまだ届かないけれど、手放してしまうには惜しいもの。

ここに置かれた断片のいくつかは、いずれ本の中へ折り畳まれていくだろう。いくつかは、そのまま残る。いくつかは間違っていることが分かり、後日になって私自身がそう書きとめることになるはずだ。形式は短い。たいていは一篇に一つの考え。ときには一文だけのこともある。

通底する糸は、私が書くほかのすべてと同じである——食は、人類がどのように生き、交易し、信じ、苦しんできたかの、もっとも凝縮された記録である。本のなかでは、私はこの主張を慎重に運ぶ。ジャーナルのなかでは、もっと気楽に運ぶ。

考えが本のかたちに冷え固まる前の、その熱のあるうちに追いかけたいと思ってくださるなら、ここがその部屋である。

——光海